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|会長あいさつ
新型コロナウイルスの感染拡大が国内を含め世界的な大流行(パンデミック)になってから3年が経ちました。欧州では1年以上前に始まったロシアによるウクライナ侵略の為、国連総会決議にみられたように、いまや西側諸国や日本による制裁のみならず、世界の大多数の国による非難に直面しています。また、災害や気候変動、紛争・難民問題、教育格差など様々な国際問題に直面しています。
そんな世界的に厳しい時期だからこそ、少しでも多くの世界中で本当に苦しんでいる民間の方達に手を差し伸べる為、国連機関及び国際NGOを始め関連機関と国境を越えた連携をより一層迅速に深化していく必要性があります。
国際本部の国際キフ機構(キフグローバル)が国連機関本部や国際NGO本部との連携をさらに強化しネットワークを拡大する上で、国内事業を統括するキフジャパンを始め各国の加盟組織との緊密な情報交換や国際協力と国際協調を進めていく必要性があります。
キフジャパンは、国際協力NGOです。ちょうど2012年に東日本大震災支援をきっかけに発足し、この10年間は限られた人手とネットワークの中、各事業分野において臨機応変に様々な実績を積んできました。ただ、まだまだこの先乗り越えないといけない厳しい山が沢山ありますが、皆さんで一緒に飛び越えていきましょう。
近い将来、国内を代表する国際NGOの一団体として躍進し、進化を成し遂げる為に、この1年間思い切った機構改革と心強い新メンバーを迎える事ができました。これからは、特定非営利活動法人として、組織内の基盤づくりをしっかりと行い、理事を始め各委員会との足踏みを揃え、よりスムーズな組織の流れを作ることがまず、今年度の最重要事項になります。
また、国際本部の国際キフ機構が2019年11月に、武道やスポーツを通じたジェンダーに基づく暴力を撤廃する支援事業「ガーディアン・ガールズ」が発足。同年12月に国連人口基金(UNFPA)と2022年5月に世界空手連盟(WKF)とグローバル提携を締結し、2023年度は日本を含め8カ国で本事業が発足されます。国内では、国際本部と緊密に連携し、提携先の国内事務所や加盟団体と協力し、さらには新たな国内提携に向けて加速していきます。
そして、キフジャパンの事業を通じて、地域を中心に私達の世代や次世代の青年達を対象に、国際社会の課題に対してより一層関心を深めて頂き、共に地域から世界へ国際貢献して頂く機会を増やせたらと考えています。
また皆様の肩書き、年齢、経歴に捉われず組織全体一団となり、個々のこれまでの経験と知識をフル活用して頂き皆様の力を貸して頂けたらと考えております。
そして、これまでにない国際社会と協調した国際NGOを国内で作り上げる為にも、新しいことに前向きに恐れず挑戦し、新しい道を一緒に開拓して歩めたらと考えております。
今後とも皆様のご協力とご教授を宜しくお願い致します。
特定非営利活動法人 キフジャパン
会長 小山田 真